暑い季節や激しい運動などで衣類に付きやすいのが「汗や血液によるしみ」です。スポーツジムに通っている方や、クラブ活動をしているお子さんがいるご家庭などでは、こういったしみは日常茶飯事かもしれません。
しみ抜きのハードルは比較的低いものの、うっかりそのままにしておくと黄ばんだり変色したりで家庭での洗濯では落ちなくなる恐れも。早めに対処することが必要です。
「水溶性」の汗じみはすぐに洗濯すればほぼ問題なし
汗によるしみは水に溶けやすい「水溶性」なので、そのまま洗濯すればほぼ落とすことができます。洗濯する前に部分処理をしておけば、さらにさっぱりとした仕上がりになるでしょう。洗濯前に、衿や袖口など汗をかきやすい部分に中性洗剤を付けて、脂質などの油分を浮かせたうえ、水でよくすすいでから洗濯をします。
汗しみは、付着から時間が経過すると黄ばみや変色を起こします。変色した汗しみには漂白処理が必要です。そのような場合は、必ず色落ちのテストをしましょう。
- 白いタオルなどに漂白剤を少量含ませ、衣類の目立たない箇所に押しつけてみます。
- タオルに色移りがなければ、漂白剤を使っても問題ありません。
※色移りがあったら漂白剤は使えません。 - そのまま衣類の素材や洗濯表示にしたがって漂白と洗濯をしてください。
※色移りがあったら漂白剤は使えません。自宅でのしみ抜きは諦め、クリーニングに出すことを検討しましょう。
血液の汚れはお湯で洗わない!
血液は代表的な「たんぱく質」系のしみです。熱いお湯で洗うと、凝固して落ちなくなってしまいます。水か、ぬるま湯を使用しましょう。付いてすぐであれば、水洗いだけでもかなりの汚れが落ちるはずです。
水で洗っても落ちない場合は、しみ抜きをします。まず中性洗剤を付け、手でもみながら落としてください。これでもまだ残っていたら、漂白処理となります。
血液のしみには、アンモニア水と酸素系漂白剤が有効とされています。色移りを試した後にこれらの漂白剤を使用してみましょう。どうしても落ちない場合や大量に血液が付いた場合は、つけ込みによる漂白方法が有効です。
黄ばみ・変色の復元加工は素人には難しい
もともと家庭で洗えないような衣類は、しみ抜きを行なわないほうが無難です。しみ抜き処理で使う水の広がりによって、「輪ジミ」が発生しやすくなるためです。漂白剤に関してもさまざまな種類がありますので、しみの種類や衣類の素材に合った漂白剤を使うことがとても大切です。間違った使い方をすると、しみの悪化や生地の傷みなどが発生する危険もあります。
また、ひどい黄ばみや変色を起こしてしまったしみの復元はとても難しく、家庭での処置には限界があります。無理にしみ抜きをした結果、大切な服が着られなくなってしまったら大変です。「大変そうだな」と思ったら、しみ抜きクリーニングのプロにまかせることを検討してください。
クリーニングのプロは、知識や技術はもちろん、さまざまな素材やしみの原因にあわせた薬剤も、それを的確に使ってしみを落とす経験も豊富に持っています。自宅での処置が難しいからといって諦めず、ぜひクリーニングの相談をしてみてください。
しみ抜きも得意な宅配クリーニングサービスが便利
また、しみ抜きを得意としているクリーニング店を選びましょう。
一例として、東京都世田谷区・三軒茶屋で宅配クリーニングサービスを展開している「山崎ドライクリーナー」の「黄ばみ・変色の復元加工料金」をご紹介します。
【綿のシャツやブラウスの場合】
- 衿部分:600円~
- 脇部分:400円~
- 袖部分:300円~
まとめ
以上、日常生活のなかで付きやすい、汗や血液のしみ対策について解説しました。
しみは、早く対処するほどキレイに落ちやすくなります。仕事やプライベートに忙しければ、集荷・宅配サービスも検討してください。手元に置いて黄ばんでしまう前に、迅速な処置で大切な衣類を守りましょう。
この記事が参考になれば幸いです。