多忙なサラリーマンが時間を惜しんで食べる昼の定番メニューといえば、カレー・ラーメン・蕎麦。どれも美味しくて、効率的にエネルギーを摂取できる優秀なランチです。
しかし、汁がスーツの上着やワイシャツ、ネクタイなどに飛びやすく、染みも付きやすいのが困りもの。食べ物汚れで付いたしみは、まず自宅で初期対応を試し、難しければプロに任せましょう。
カレーのしみが落としにくい理由と注意点
落としにくいものが多い食べ物系のしみのなかでも、困った染みとしてトップレベルに位置するのが「カレー」です。カレーの黄色のしみは、香辛料「ターメリック」のもの。ターメリックは衣類に付くと繊維を染めてしまう性質があり、油に溶けやすいのが特徴です。
しみは一般的に、水に溶けやすい「水溶性」と、油に溶けやすい「油溶性」の2種類に分類されます。もともと油溶性のしみは落としにくいとされていますが、カレーのルーには肉やバターなど油溶性の素材と、野菜汁などの水溶性の素材、さらに、ターメリックをはじめとする香辛料も入り、さまざまな素材が混ざり合っています。よほど慎重に対処しないと、かえって衣類にダメージを与えてしまう可能性があるので注意しましょう。
まずは王道の「食器洗い洗剤」でチャレンジ
外出先でカレーのしみを付けてしまった場合は、まずは生地への浸透を防ぐため、乾いた布で軽くつまんで水分や油分を取り除いておきましょう。その先は、どこの家庭でも必ず常備してある食器洗い洗剤を活用します。
- しみが付いた衣類の下に布を敷き、しみに少しずつ食器洗い洗剤をたらします。
- 洗剤の上から綿棒や白い布でトントンと軽く叩き、
- しみを上下の布に移します。
- 上下の布の位置を変えながら、叩いている白い布にカレーの黄色がつかなくなるまで繰り返します。
- 木綿やポリエステルなどの丈夫な素材の場合は、この後にしみ部分をつまんでもみほぐしてみてください。
※ただし、スレが発生しやすいデリケートな素材の場合は、指や綿棒などでやさしくしみ部分をほぐします。 - その後つまんで水洗いを何回か繰り返します。
カレーのしみは上記の作業を繰り返すことでかなり落ちますが、完全に落とすのはなかなか困難です。ここから先は漂白剤の出番となります。漂白剤を使う際には必ず目立たない部分でテストし、色落ちなどを確かめます。もしも色落ちが発生したら、自分でそれ以上処理することは難しいと考えましょう。
ラーメンや蕎麦つゆも食器洗い洗剤と水洗いでOK
ラーメン汁の場合も、基本的な対処方法は食器洗い洗剤でのしみ抜きです。しみの部分を少しのぬるま湯でしめらせ、食器洗い洗剤をたらしてカレーと同じように上から叩きます。だいたいの汚れが落ちたら、もみ洗いした後にそのまま洗濯してください。あまり日数が経っていなければ、この方法でほぼ落ちるでしょう。
蕎麦のめんつゆのしみは「水溶性」の要素が高く、希釈したものであれば比較的楽に家庭でも落とすことができます。カレー、ラーメン同様に食器洗い洗剤をたらして叩き、もみ洗いしてから洗濯してください。ラーメンや蕎麦つゆは、食器洗い洗剤があれば職場での応急処理も可能です。
家庭で対処できるしみとプロに任せるしみを賢く判断
食器洗い洗剤は便利です。しかし、とても濃いしみが付いてしまった場合や、しみの付着から時間が経過してしまった場合は、食器洗い洗剤のみで落とすことは難しくなります。その先は漂白剤を使用することになりますが、色物、柄物の色落ちや繊細な生地が傷むリスクを考えると、クリーニングに出した方がよいかもしれません。
特にカレーのしみは落ちにくいので、安価な服や子供の服は自宅で処理し、高価なものや素材がデリケートなものはプロに任せてはいかがでしょうか。その際には、しみ抜きを得意とするクリーニング店に依頼しましょう。難しいしみが付いた衣類は、取れにくくなる前にクリーニング依頼を。忙しいときは、集荷・宅配サービスも便利です。
まとめ
以上、油溶性と水溶性の汚れが混ざり合うやっかいな「食べ物汚れ」の対策方法について解説しました。
世田谷区・三軒茶屋でクリーニングサービスを展開する「山崎ドライクリーナー」は、世田谷区、目黒区、渋谷区を対象に集荷・宅配サービスにも対応しています。プロならではのしみ抜き技術と便利な集荷・宅配サービスでお気に入りの衣類をキレイに楽しみませんか?
クリーニング店を上手に使うことで、忙しい毎日にゆとりが生まれるでしょう。