宅配クリーニングは、自宅やコンビニなどから洋服をクリーニングに出せる新しいサービスのことです。最近はメディアで取り上げられることも多く、独自のサービス展開をしているお店もあります。
メリットとデメリットを理解してうまく使えば、忙しいビジネスパーソンにとっての強い味方になってくれますよ!
今回は、クリーニングの宅配サービスを賢く使うポイントと注意点をご紹介致します。
宅配クリーニング、気になるメリット・デメリット
いつも近所のクリーニング店に頼んでいれば、急に宅配クリーニングに依頼することに抵抗を感じるかもしれません。「あのお店は仕事が雑」などという口コミが気になることもあります。
しかし、クリーニング業を営むには「クリーニング業法」を遵守する必要があります。これは厚労省が定めている法律で、このルールに従わないとクリーニング店を開業、営業することができません。そのため、開業している時点で基準となる衛生面はクリアしていると考えていいでしょう。
宅配クリーニングのメリット
宅配クリーニングを利用するメリットは、何といっても手軽さです。電話やネットで申し込み、指定日に来た配達業者に洋服を渡します。その後は、キレイになった洋服を自宅で受け取るだけで完了です。
また、宅配ならではの便利なサービスは洋服の長期保管です。シーズンオフの衣類を空調管理された専用の倉庫で預かってくれるため、自宅のクローゼットに余裕ができます。整理整頓しやすくなるため、時間を有効活用したい多忙な現代人からの支持を集めています。
宅配クリーニングのデメリット
デメリットは宅配という性質上、即日仕上げができないことです。手元に届くまで配送込みで2~7日かかることが多く、洗濯が難しい素材なら10~30日かかることもあります。
料金設定は2パターン、何がどう違う?
宅配クリーニングの多くは、2パターンの料金設定をしています。
「5点5,000円」のようにパック料金を設定しているケースと、実店舗のクリーニング店のように「洋服の種類ごとに金額を設定しているケース」とです。
パック料金タイプのメリット・デメリット
パック料金タイプは「5点、10点、15点」など、一定の点数を上限とした一律料金でクリーニングを受け付けるサービスです。点数が多いほど1点あたりの単価が安くなります。
相場は10点で8,000~10,000円程度で、送料込みです。一律料金のため、実店舗では料金が高い冬物アウターなどをまとめて出すとお得です。しかし、ワイシャツなどの比較的安い洋服が多くなると、パック料金では割高感が出てきてしまいますので注意が必要です。
また、点数制限とともに「規定の袋に詰められること」などを条件とする容積制限がついていることも多く、「ロングのダウンジャケットばかり10点依頼しても8,000円!」という使い方は事実上できません。
個別料金タイプのメリット・デメリット
個別料金タイプのお店は大抵の場合、通常の持ち込みクリーニングと同じ料金設定をしています。店舗によっては配送料が必要であったり、集荷受付のための下限金額が設定されていますが、持ち込むのが難しい布団などの大きなものや、冬物アウターなどをまとめてクリーニングに出したいときに便利です。
東京都世田谷区の三軒茶屋で集荷・宅配クリーニングサービスを展開する「山崎ドライクリーナー」では、個別料金タイプの価格設定となっており、クリーニング料金は持ち込み時と同じ。目安としては「スーツ2着」「毛布2枚」「絨毯1枚」程度から、無料の集荷・宅配に対応します。集荷・宅配の数量制限もないため、シーズンごとにまとめてクリーニングしたいものを出すことができます。
宅配クリーニング店を見極めるポイントは?
同じクリーニングなら金額が安い業者に依頼したくなるのが利用者の本音ですが、いくら安くてもサービスや腕前で満足できないお店もあります。大切な洋服を安心して任せることができる業者かどうかは、「実店舗を持っているか」で見極めましょう。
宅配クリーニングで起こるトラブルで多いものは、「納期が遅い上に汚れが落ちていないこと」と、「集荷した洋服の紛失」です。実店舗を運営しているクリーニング店が展開している集荷・宅配サービスは、クリーニング店のスタッフが直接荷物を預かりに来ます。洋服の種類やボタン破損などを発見し、双方が確認し合うことに慣れているため、確認不足によるトラブルを防ぐことができます。
最後に
宅配クリーニングは、今までクリーニングにかかっていた手間と時間を大幅に削減できる人気のサービスです。一度利用するとリピーターになる人も多く、その便利さから利用者は増加傾向にあります。
余った時間を有効活用すれば、生活と心にゆとりが生まれます。ライフスタイル向上に役立つ宅配クリーニング、賢く使って楽に時短を目指しましょう。