スーツやワイシャツは、どのくらいの頻度でクリーニングに出していますか?毎日身に着けるという方は定期的に、めったに着ない方でも、シーズンに一度や、着たタイミングでクリーニングに出すことが多いのではないでしょうか。
では、ついうっかりしみを付けてしまったらどうすればいいでしょう?しみを付けたタイミングですぐにクリーニングに出せればいいのですが、直近に着る予定があったり、出張先であったりすればなかなかそうもいきません。
今回は、忙しい人のビジネスウェアについたしみの対処方法について解説します。
まずは生地の特徴を知ろう
スーツの生地について
- 夏用スーツ
生地は、サマーウールが主流です。生地は薄く、織り方が粗めで、軽いのが特徴です。また、背中の裏地を省いて風通しよく作られています。 - 冬用スーツ
こちらも生地はウールが主流で、織り方はきめ細かくて厚く、重めに作られています。裏側のすべての部分に裏地を付け、体温を逃がさないように作られています。
ネクタイの生地について
ネクタイには、様々な素材が用いられます。天然素材であれば、シルク、ウール、ヘンプ(麻)、コットン(綿)が主流で、化学繊維であれば、ポリエステル、アセテート、レーヨンなどが使われています。
肌触りが良くて結びやすいシルクや、安価で手入れがしやすいポリエステル、シワになりにくいアセテートなどが人気です。
ワイシャツの生地について
ワイシャツの生地にもとても多くの種類がありますが、一般的に多く使われている素材はコットン、麻、ポリエステルの3つです。
コットンは吸湿性と保湿性があり、通気性も良く、サラリとしています。洗濯やアイロンによる傷みも少なく、丈夫です。麻は、水分の吸収や発散が早く、通気性に優れているため、夏用の生地としてよく用いられます。ポリエステルは、シワになりにくく、型崩れを起こしにくいのが特徴です。
しみ抜き法は汚れが「水性」か「油性」かで変わる
しみ抜きは、汚れが水性か油性かによって変わります。
水溶性の汚れの場合
- 飲み物や醤油など「水溶性」のしみの場合は、まずタオルを敷いて、その上にしみの付いた部分を下に向けて乗せます。
- 水に濡らして固く絞ったタオルでしみを叩き、汚れを下に敷いたタオルに移します。
- それでもまだ目立つ場合は、水に薄めた台所用の中性洗剤を付けたタオルでしみを叩きます。
- 最後は、タオルでしっかりと洗剤をふき取ってください。
油溶性の汚れの場合
- 食べこぼしや化粧品、油性ペンのインクなど「油溶性」のしみの場合は、水性のしみの場合と同様にまずはしみの下にタオルを敷きます。
- ベンジンを含ませたタオルで叩きます
- 最後は、水に濡らして固く絞ったタオルで叩き、乾燥させてください。
その他(シルクなどの素材の場合)
シルクのネクタイにしみを付けてしまった場合は、おしゃれ着用の中性洗剤でつくった洗剤液を用いて手洗いをします。手洗いと言っても、洗剤液に浸けて揺する程度で、ゴシゴシとこすってはいけません。
また、長時間水に浸けておくのも良くないため、手早く洗う必要があります。すすぎをしたあとは、型崩れしないよう形をキープしながら、タオルで水を丁寧に吸い取ります。
ワイシャツのしみ抜きは、水性のしみの場合はスーツと同じように水を使ってしみを落とします。油性のしみには、石鹸などを使うといいでしょう。
クリーニングでしみ抜きをする場合の料金や期間
自分で応急処置をして目立たなくなったからといっても、汚れは繊維の奥に入り込んでいることがあり、安心できません。落ち着いたら、必ずクリーニングに出すようにしましょう。
しみ抜きは、汚れの面積や数などで値段が変わります。また、衣類の素材やしみの種類によっても対処方法が変わるため、まずはクリーニング店に相談してみましょう。
世田谷区・三軒茶屋のクリーニング店「山崎ドライクリーナー」では、水溶性のしみであれば300円、油溶性のしみであれば800円程度からしみ抜きを受け付けています。
<参考>
しみ抜きについて/山崎ドライクリーナー
まとめ
スーツやネクタイは高価で繊細な生地を使っているものも多いため、できるだけ長持ちさせたいですね。そのためには日頃のお手入れが重要です。しみや汚れには迅速な初期対応と、しみ抜きが得意なクリーニング店への依頼がおすすめです。
忙しい人でも、宅配クリーニングであれば、お店に持っていったり受け取りに行ったりする手間も省けて、料金相場もほとんど変わりません。ぜひ、上手に活用してくださいね。